埼玉県蕨市の保育士求人一覧

蕨市には2020年10月時点で、公立保育所が5園、私立保育園が9園、小規模保育園が14園あります。2021年度、埼玉県全体の保育士有効求人倍率は4.44と、全国平均の1.5倍に近い数字であり、保育士さんのニーズが高いことがわかります。2020年4月時点で蕨市の待機児童数は「2人」でしたが、2021年度は「0人」を達成しています。しかしながら、今後も保育所利用児童数が増えると見込まれているため、市では認可保育園の増設や一時預かり事業の拡充を予定しているようです。そのため、蕨市は保育士さんの需要が高まる地域であると考えられるでしょう。

2020年度、埼玉県全体における保育士の月の平均給与は、男性が33万2800円、女性が24万4600円であり、男性は全国平均を上回っています。埼玉県では、保育士の人材確保を目的として5種類の貸付支援を含む「保育士修学資金等貸付事業」を実施しています。「保育所復帰支援貸付」では、未就学児の子育てをする保育士さんが県内の保育所に復職や再就職する場合、子どもの保育料の一部を貸付しています。期間は1年間とし、月の上限額を2万7000円、2年間継続勤務をすることで返還を免除しています。「保育士修学資金貸付」は、保育士資格取得を目指す学生さんを対象に、学費や入学準備金、就職準備金を貸付しています。卒業後1年以内に保育士として県内の保育施設に5年間継続勤務することで、貸付金の返還を全額免除にしており、保育人材のサポートに努めています。蕨市は保育現場で働く人材の支援活動に力を入れており、保育士として就職しやすい地域といえるでしょう。

蕨市では、市内に4カ所の子育て支援センターを開設しており、親子が遊びやイベントを通して交流をしたり、保護者の子育て相談に応じたりできる支援を実施しています。夏祭りやクリスマスなど、季節の行事にちなんだイベントの開催や、保護者同士が子育ての情報交換ができる場を設け、地域交流を深められる体制を整えています。また、保護者が共働き等で昼間留守にしている家庭に向けて、小学校に就学している児童を預かる「留守家庭児童指導室」を設置しています。子どもが放課後に過ごせる生活の場を提供し、保護者のサポートに当たっています。蕨市は、子育て家庭が地域から孤立することがないよう、さまざまなサポート支援に取り組んでおり、保育士として働ける子育て支援の場が多いエリアといえるかもしれないですね。

蕨市は、古くから中山道の宿場町として栄えてきた埼玉県内の都市です。市域面積が5.11平方キロメートルと小さな市であり、人口密度が高い市の1つとして知られています。このように面積が小さく人口密度が高いため、住民同士の交流も深く、各地域におけるコミュニティ活動などが活発に行なわれているそうです。住民同士の距離が近いので、市内で暮らす保育士さんにとっても日々楽しく暮らすことができるかもしれませんね。交通面では在来線が開通しているため、通勤や県内・県外への移動に利用できそうです。